研修先としてホテルはメリットがある?最適なホテルの選び方や準備するものなどミニ知識をご紹介

ホテルは一般的には宿泊施設として利用がされていて、生活する上で快適な空間を提供しています。
旅行などで利用することが一般的ですが施設内にはこれ以外にも様々なサービスが提供されていて、組み合わせていくことでより汎用性を広げられると良く特徴があるのです。
部屋や食事が付いていることはもちろんのこと、ジムなどのトレーニング施設や会議室なども併設されていることがあります。
またパソコンなどの備品や印刷など、事務的なものも揃っているのです。

研修先としてホテルはメリットがある?最適なホテルの選び方や準備するものなどミニ知識をご紹介

例えば研修施設やセミナーでの利用としてホテルは有望であり、活用方法は研修施設に引けを取りません。
もっともホテルでアドバンテージが高いのが満足度です。
特に連泊する研修などではモチベーションに影響することが知られていて、そのなかでホテルの食事やアメニティが変化に富んだものだと次の日の学習に効果的に作用することでしょう。
もちろんデメリットが無いわけでは無く通常の施設と比べて、費用はそれなりにするという点があります。

ホテルで研修を行うメリットとは?

ホテルで研修を行う利点には様々なものが挙げられます。
ごく小規模で、ある意味で会議の延長戦的な講習やセミナーであれば、会議室さえあれば問題なく実施できるかもしれません。
しかし半日以上とか場合によっては複数の日にまたがって行うような場合には、ホテルの持つメリットが大いに発揮されることになります。
時間が長くなってまず気になるのは食事でしょう。
貸し会議室のような施設では、受講者自身が予め購入するか作ったお弁当を持ち込むかでもしない限り、外食の利用が避けられません。
だいたいにおいて土地勘の乏しい場所になりますので限られた時間で食事をするのは大変ですし、主催者も時間の余裕を見込んだ上でスケジュールを立てなければならなくなります。
この点、ホテルであればレストラン併設もごく当たり前ですので移動に要する時間も短くて済み、無駄がありません。
2日以上にわたる研修の場合にもホテルであれば宿泊の用意も簡単にできます。

広い会場を確保しやすいのがホテルでの研修のメリット

新人研修をホテルで行うという企業も多いものです。
ホテルでの研修のメリットは、会社とは違う環境に置かれることで、新人同士が仲良くなりやすいということや、宿泊を伴う場合には宴会場などで夜は催しが行われ、目上の先輩方とも友好的な関係を築きやすいのがメリットです。
実際にホテルで行う前と後では、社内の雰囲気が変わったという会社も多いものです。
いつもと違った環境に身を置かれることで、それまでに喋ったことがない他部署の人間との交流も持て、結果的に社内での円滑な人間関係に繋がるため、導入する企業は多いものです。
また、宿泊することで、これまでには見れなかった新人の一面を上司が知ることが出来たり、逆に新人が上司の仕事以外の一面を見ることも出来るため、密接な人間関係を作るのにぴったりなのです。
よく、実施前には「行きたくない」と思っている方も多いものですが、実際には「行ってみてよかった」という感想にも変わるものです。

遠方からの参加者は研修後にホテルに宿泊できる

ホテルを使った研修の利点として、プログラムの終了後にはそのまま客室に宿泊できる点が挙げられます。
全国各地から集まった参加者にとって、研修終了後の帰宅手段の確保は気が重い問題です。
遠方への帰宅が決まっている参加者の場合、開催地の場所によっては終電に間に合わず、交通手段を確保できない可能性もあります。
また、帰宅したはいいものの翌日の開始時間に間に合わない、帰ってまた来るには時間的なスケジュールが厳しいため自前で周辺の宿泊施設を探すしかないといった例もあるはずです。
このような問題を解決するためにもホテルで開催すれば、参加者は気兼ねなく客室を利用することができるでしょう。
ホテルには十分な宿泊設備が揃っているため、外泊が苦手な人も安心して利用することができます。
食事の用意も可能な他、入浴設備も揃っています。
ゆったりとホテルに泊まって疲れを癒やし、翌日から再び始まるプログラムに備えることができるでしょう。

ホテルでの研修は食事や休憩場所が確保しやすい

ホテルでの研修は、食事や休憩場所が確保しやすいメリットがあります。
単に会場だけを提供しているような貸会議室的な施設では、セミナー自体には問題なくても、食事や休憩場所に困ることがあるかもしれません。
自前でお弁当を用意してもらうか、各自外食するなどを検討する必要があったりします。
外食の場合には周辺事情も考慮しますので、所要時間を考えておく必要も生じてきたりします。
2時間や3時間程度の限られた講習会などでは問題になることも少ないでしょうが、まる1日かかるようなケースでは無視できない要素です。
ある程度以上の規模のホテルであれば、レストランがあることはごく当たり前ですし、広いロビーなど休憩のためのスペースもゆったりとつくられていますので、このような点で安心して利用できます。
食事や休憩だけではなく、2日以上にわたる講演会で宿泊施設が必要になった際にもホテルであれば極めてありがたいのは言うまでもありません。

ホテルで研修を行う場合は交通アクセスを確認しておく

ホテルで研修を行う際には交通アクセスも確認しておくようにします。
会社やその関連施設など参加する人が普段から行き慣れた場所であれば問題はありませんが、ホテルの場合、たとえ名前は有名なものであったとしても、全ての人が知っているとは限りませんし行きやすいともかぎりません。
電車でアクセスするのか自家用車で行くのかにもよりますが、多くのケースでは公共交通機関を利用することになると考えられますから、それを事前に調べておくようにします。
駅前すぐであれば鉄道の路線やその時刻をチェックするだけでも済むかもしれませんが、曜日とか時間帯によっては本数が少ないこともあったりしますので、場合によってはより利便性の良い施設を選んだほうが良いということになるかもしれません。
駅から離れた場所にある場合にはバスを使ったりしないといけないこともあり、送迎があるのかとか、無い場合には時刻や本数を鉄道以上に確認しておくべきでしょう。

研修先のホテルを選ぶ際には下見をしておくのがおすすめ

研修施設を選ぶ際、インターネットで集めた情報だけでなく実際に訪れて見学しておくとより良い結果が得られます。
ホテルに記載されている収容人数が、必ずしも自社の目的に沿った使い方をした際の適切な数字とは限りません。
机やイスを並べたら意外と狭くなってしまい、社員に窮屈な思いをさせてしまいます。
特に利用するのが初めてのホテル・宿泊施設であれば、会場となる場所の収容人数を入念にチェックしておくことが大切です。
もし参加者の年齢層が高めであったり、役員・上層部が集まったりするのであれば雰囲気が落ち着いたホテルを選ぶ必要があります。
和やかな雰囲気の施設を選ぶことも、親睦を深めることが目的の研修であれば重要です。
こういった場合においても、目的やカラーに見合っているかを確認するためにも下見は必須と言えるでしょう。
加えてアクセスや、周囲の環境を見ておくことも大事です。
建物の周辺が騒がしくないかどうか、日用品が不足した時に近隣に買い出しにいけるかどうかなど環境の確認を忘れてはいけません。
アクセスしにくい場所の場合は、貸切バスなど交通手段を用意することも大切になります。

ホテルで研修を行う際に準備しておくもの

ホテルで研修を行う際に準備しておくものとしては、投影する場合などの機材の確認です。
ホテルではいすや机は用意されていることがほとんどですがホワイトボードやプロジェクター、マイクなどについては施設によっては用意していないケースもあり得るため事前のチェックをするようにしましょう。
テキストなどの資料については事前にホテル側に郵送して置けばあとは当日配布して準備すればいいだけなので、ほぼ問題無く運用できます。
宿泊を伴う場合は部屋の手配や、食事時間との配分なども工夫するなど別の業務が発生するので注意が必要です。
通常の施設と違っていすや机がオフィス仕様になっていないケースがあったり、準備をホテル側が行うケースなどもあります。
いずれの場合も柔軟に対応すれば問題無いため、特に注意が必要なものはPCが起動するかなど機材面であることが言えるのです。
なので最低でも前日に1回は、動作確認をするためのチェックを怠らないようにします。

研修でホテルを利用する場合はいつまでに予約すればいい?

研修を目的にホテルを利用する場合、連絡はそこを使うと決めたその時に行うのが最善です。
部屋の確保などホテル側の準備を考慮するのが社会的なマナーと言えます。
予約できる日時の期限は運営会社によって異なる他、施設によっては研修目的での来場を断る所もあるので事前の確認は欠かせません。
予約できる所でも極端に長い日数をまたぐことはできないので注意します。
一概に言い切ることはできませんが、一般的な長さとして数か月、長くても一年程度が事前に決めることができる日時の上限とされています。
連絡なしにいきなり押しかけても部屋を用意することはできず、駐車場など付随施設の利用についても事前の確認は必須なので利用できない事態に陥る可能性は否定できません。
利用する際は人数や時間を正確に伝えることが重要になります。
用意する部屋の広さや駐車場の確保など、受け入れる側は利用者の要望を踏まえて準備を行うためです。
キャンセルする場合も速やかに詳細を伝え、お詫びの言葉を添えることも忘れてはいけません。

ホテルの客室を研修の場として利用することは可能?

ホテルの客室を研修の場として利用することは、絶対にありえないわけではありませんが一般的ではありませんので注意しておきましょう。
まず、客室の多くは、ベッドと1人ないし2人用の椅子やテーブルがあるのがせいぜいであって、講習などを実施できる環境にはありません。
しかも、基本的にホテルの客室部屋は宿泊者以外は立ち入り禁止となっています。
ということで、一般的には客室ではなく併設された会議室やホールなどを利用することになるはずです。
ただし、かなり例外的ではあるかもしれませんが、高級ホテルのスイートルーム客室の中には、ベッドルームやリビングルームの他に、それこそドラマに出てくるような大会社の重役会議室のようにも見える部屋が設けられていることがあります。
これはまさに会議や研修のためにも使えるわけで、そうしていけない理由はありません。
当然ながら費用はかかりますが、大勢で参加する場合には人数割りとすることもできます。

著者:塩野陽一郎

筆者プロフィール

宮崎県日南市生まれ。
地元のホテルで支配人として活躍中。
今回はホテル研修についてまとめました。
ホテル研修の詳細サイト